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文殊菩薩が獅子から降りる、奈良 「同じ目線で拝める貴重な機会」

共同通信 2024年7月2日 16時37分

 陰陽師・安倍晴明ゆかりの安倍文殊院(奈良県桜井市)で、国宝の本尊・文殊菩薩が獅子から降りた姿が公開された。免震装置を設置するためで、来年5年末ごろまで、現在の姿で拝観できる。

 獅子に乗る姿で知られ、文殊菩薩としては約7メートルと日本一の大きさという。鎌倉時代の仏師・快慶が造った。文殊菩薩とハスの台座は結合部分がなく、固定されていなかった。2009~11年にも文化財調査などのため降ろされていた。

 植田俊應貫主は「もう二度と降りることはないだろう。同じ目線で拝める貴重な機会に、文殊様の顔を心に刻んでほしい」と話した。

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