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明治期の貴賓室、スタバに JR神戸駅、優雅な一杯

共同通信 2024年7月3日 6時45分

 JR神戸駅(神戸市中央区)で、明治時代から昭和にかけて皇族らが利用した貴賓室が「スターバックスコーヒー」の店舗として使われている。シャンデリアや大理石の暖炉が残る優雅な空間でおなじみのコーヒーを味わえると評判を呼び、多くの客がぜいたくなひとときを過ごしている。

 JR西日本によると貴賓室は1889年、当時の駅舎に設けられた。皇族が鉄道の乗り換えの際に利用し、1947年と54年に昭和天皇が、68年に皇太子時代の上皇さまが立ち寄られたという。

 72年、山陽新幹線開通とともに新神戸駅が開設されると貴賓室の役割を終え、駅長室になった。現在は構内の商業施設「プリコ神戸」の中にあり、昨年まで別の飲食店の客席に使われていたが閉店。近くから移転したスタバが部分的に改修し、5月から利用している。

 高さ約5メートルの天井から下がる優美なシャンデリアや入り口近くのステンドグラス、重厚な木製扉、木組みの床は皇族が利用した当時のまま。椅子とテーブルは雰囲気に合わせて新調し16席を用意した。

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