【ワシントン共同】ブルームバーグ通信は3日、米民主党の下院議員数十人がバイデン大統領(81)に11月の大統領選からの撤退を求める書簡を出すことを検討していると報じた。バイデン氏は6月27日の討論会で精彩を欠き、高齢不安が再燃。ジャンピエール大統領報道官は記者会見で、撤退の検討は「絶対にない」とし「選挙戦にとどまる」と強調した。
ニューヨーク・タイムズ紙は、大統領職を務められると国民を納得させられなければ、選挙戦を継続できない可能性を理解しているとバイデン氏が周辺に話したと報じた。バイデン氏は5日にABCテレビのインタビューを受けるほか、5日にウィスコンシン州、7日にペンシルベニア州で集会を開き、高まる撤退論の払拭を目指す。
ブルームバーグによると、下院議員らの書簡は民主党地盤の選挙区で再選の可能性が高い複数の議員が案を配布した。議会では、バイデン氏を候補にするのは共和党のトランプ前大統領(78)と争うことになる11月5日の大統領選と同時実施の連邦議会選に悪影響を及ぼすとの懸念もある。