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海自の逮捕非公表「深くおわび」 防衛相、18日深夜に初報告

共同通信 2024年7月19日 13時8分

 海上自衛隊の潜水手当不正受給で、海自が4人を逮捕していたことなどを明らかにしていなかった問題などに関し、木原稔防衛相は19日の閣議後記者会見で、把握した情報は詳しく公表すべきだったとした上で「適切な発信ができておらず、深くおわび申し上げる」と述べた。18日深夜から19日未明にかけ、逮捕などに関する報告を初めて受けたと説明。「文民統制の要諦が守られていない恐れがあり、由々しいことだ」と話した。

 深海での「飽和潜水」訓練で、隊員が不正に受け取った手当の総額が1千万円規模で増える可能性があることも判明。防衛省は12日、総額は約4300万円と発表したが、処分前に退職した6人分計約345万円と、処分に向け手続き中の8人分最大計約700万円を加えていなかった。

 防衛省は12日、不正受給やパワハラなど計4項目で218人(延べ220人)を処分したと発表。不正受給では計65人が懲戒処分となり、逮捕者4人のうち3人が含まれていたが、海自は18日まで明らかにしなかった。残る逮捕者1人は依願退職しており処分されなかった。

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