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システム障害、世界に波及 インフラ打撃「前例ない規模」

共同通信 2024年7月20日 11時31分

 【ニューヨーク共同】19日に起きた米IT大手マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)ウィンドウズによる大規模システム障害の影響は日本時間20日も世界各地で続いた。運輸や金融といった基幹インフラが打撃を受けたほか、一部の地域では緊急通報にも影響が出た。原因となったセキュリティーソフトを提供する米IT企業クラウドストライクは「前例のない規模」の復旧作業を急ぐ。

 発生後に航空便の欠航があった成田空港では20日、搭乗手続きなどで新たな障害は確認されず、おおむね通常通りの運航に戻った。

 26日に開幕するパリ五輪の各国選手団の到着便やユニホームの配送などに影響が出たほか、航空情報サイト「フライトアウェア」によると、世界で4万便超が遅延し4600便以上が欠航した。19日のニューヨーク株式市場では主要な株価指数が下落し、クラウドストライク社の株価は前日と比べて11%以上急落した。

 クラウドストライクのソフトは、サイバー攻撃に対する先端的な対策に役立つとされ、各国の名だたる大手企業が採用しており、影響が広がった。

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