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ロ侵攻、化学兵器使用と相互非難 国際機関「深刻な懸念」

共同通信 2024年7月20日 15時20分

 【キーウ共同】ロシアのウクライナ侵攻に絡み、戦場で有毒化学物質を兵器として使用していると両国が非難し合っている。化学兵器禁止機関(OPCW、本部オランダ)に相手の使用疑惑をそれぞれ報告。OPCWはいずれの主張も立証されていないとしつつ、使用への「深刻な懸念」を表明して監視を強めている。

 ウクライナは、ロシア軍が有毒物質を装填した手りゅう弾を使ったり、無人機で有毒物質を投下したりしているとOPCWに報告。有毒物質を用いた暴徒鎮圧剤がウクライナ軍に使われたケースは、2023年2月~24年4月に2968件に上り、24年5月に使用が急増したとしている。

 ロシア軍も、ウクライナが有毒物質を大規模に使用していると訴え、ロシアに責任を押し付けようとしていると批判している。

 催涙ガスなどの暴徒鎮圧剤は各国治安当局が広く使用しており致死性は低いが、化学兵器禁止条約(CWC)は戦場での使用を禁じている。

 米政府は5月1日、ロシアが有毒物質を戦場で使ったと断定し、関連組織・個人への制裁を発表した。

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