【ワシントン共同】米民主党の重鎮、ペロシ元下院議長（84）は22日、11月の大統領選から撤退したバイデン大統領（81）の推薦を受け、立候補したハリス副大統領（59）への支持を表明した。有力な対立候補と目された同党の知事や議員らから目立った異論はなく、8月19～22日に中西部シカゴで開かれる党大会を前に、ハリス氏が事実上、党指名候補に決まった。米メディアが報じた。
ハリス氏は22日、バイデン氏の地元で選挙本部のある東部デラウェア州を訪問。立候補表明後、初めて選挙関係で演説し「われわれは勝利する」と訴えた。共和党候補のトランプ前大統領（78）が議会襲撃事件などで起訴されていることを批判し「自由と慈悲の国家か、恐怖と憎悪の国家かを選ぶ選挙だ」と強調した。
党候補にはペンシルベニア州のシャピロ知事（51）やノースカロライナ州のクーパー知事（67）、イリノイ州のプリツカー知事（59）らが挙がっていたが、いずれもハリス氏支持を表明。これらの中から副大統領候補が選ばれる可能性がある。