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先が見通せるお守りが人気 堺市の大鳥大社、コロナ禍で誕生

共同通信 2024年7月24日 15時53分

 透明なアクリル板越しに先が透けて見える―。堺市の大鳥大社で独自の進化を遂げたお守りが人気だ。初詣は用意していた半年分の5千~8千体が2日間でなくなった。「先が見通せる御守」の名称で商標登録を申請している。発案した権禰宜の河野将也さん(32)は「神社に親しみがなかった若者や外国人観光客が参拝するきっかけになればうれしい」と話す。

 お守りはアクリル製で1500円。縦7センチ、横3.3センチ。七色に光るホログラムを用いて、白鳥や境内の樹木が描かれている。このお守りは1週間祈祷して神様の御霊を移す。環境に配慮し、古くなったお守りは御霊を抜いた後、リサイクルされ、再度アクリル板に生まれ変わる。

 発案のきっかけはコロナ禍だ。参拝者の減少などで先が見えない状況の中、「明るい未来を見通してほしい」と、最初は透明のおみくじを考案した。先輩の神職からは「おみくじが紙じゃない?」と不思議がる反応もあったが、宮司から「一回やってみたらええんちゃう」との声もあり、2021年から「先が見通せるおみくじ」を授与した。

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