公正取引委員会は26日、内視鏡の洗浄器を販売する際に消毒液を抱き合わせ販売していたとして、独禁法違反で医薬品販売ASPJapan合同会社(東京都港区)に排除措置命令を出した。公取委が同社とともに調べていた医薬品販売大手の米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の日本法人は、問題となった事業を既にASP社に譲渡しているとして処分の対象外となった。
公取委によると、J&Jは内視鏡の洗浄器と消毒液を販売。J&J側が持っていた消毒液の特許の期限切れをきっかけに、2017年3月以降、洗浄器を自社の消毒液のバーコードを読み込ませないと使用できない仕様に変更した。