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レバノン首都報復、回避を 米、イスラエルに要請か

共同通信 2024年7月30日 9時43分

 【エルサレム共同】イスラエル占領地ゴラン高原へのロケット弾攻撃を巡り、ロイター通信は29日、米政府がイスラエルに、レバノンの首都ベイルートへの報復攻撃を回避するよう求め、外交攻勢を強めていると報じた。イスラエルはレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラが攻撃したと断定し、報復を宣言。手段や時期の検討を進めている。

 ヒズボラはベイルート南部に強い影響力を持つ。イスラエルとヒズボラの休戦交渉を仲介する米政府は紛争拡大を避け、対話で解決するよう要求。イスラエルがベイルートを攻撃すれば市民やインフラに大きな被害が出て、全面衝突に発展する恐れがあると懸念している。

 ヒズボラの関係筋はAP通信に、イスラエルとの全面衝突を望んでいないとしつつ「戦争が始まれば制限なく戦う」とけん制した。ヒズボラは12人が死亡したゴラン高原マジダルシャムス村への攻撃を否定している。

 イスラエルのガラント国防相は29日、オースティン米国防長官と電話会談し「ヒズボラに責任を負わせる」と強調した。全面衝突は回避したい意向とされる。

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