資生堂は30日、魚谷雅彦会長最高経営責任者=CEO=(70)が12月31日付で退任し、藤原憲太郎社長最高執行責任者=COO=(57)が来年1月1日付で社長CEOとなる人事を発表した。魚谷氏は経営陣への助言や渉外活動などを行うグループのシニアアドバイザーとなり、来年3月予定の株主総会後に取締役からも退任する。
魚谷氏は日本コカ・コーラの社長などを経て、2013年に資生堂のマーケティング統括顧問となり、14年に社長に就任した。ブランドの再構築を進めるとともに、グローバル展開を強化。20年を目標としていた売上高1兆円を3年前倒しで実現するなど、企業価値の向上をリードした。