1日の東京株式市場は、全面安の展開となった。日経平均株価(225種)は4営業日ぶりに下落し、下げ幅は一時1300円を超えた。終値は前日比975円49銭安の3万8126円33銭、下落率は2.49%だった。東京外国為替市場の円相場が対ドルで約4カ月ぶりの円高水準となる一時1ドル=148円台へ急伸したのが逆風となり、輸出企業の業績悪化を懸念した株売りが加速した。金融市場は前日に続いて大荒れとなった。
7月31日まで開かれた日米の金融政策決定会合で利上げを決めた日本と、9月会合での利下げを示唆した米国の政策の違いがあらためて意識された。両国間の金利差が縮小するとの見方から外国為替市場では円買いドル売りが進み、一時3月以来の円高ドル安水準となった。
株式市場では円高に歩調を合わせるように売り注文が膨らんだ。自動車や電機、機械メーカーの多くが株価を下げた。下落は内需関連銘柄にも及び、金利上昇で恩恵を受ける金融株も値上がりは限られた。午後にはトヨタ自動車の株価が一段と下げ、相場全体の重しとなった。