公的年金の積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、今年4~6月期の運用実績が8兆9732億円の黒字だったと発表した。四半期ベースで3期連続の黒字。運用利回り(収益率)は3.65%だった。円安の進行で外貨建て資産の評価額が膨らんだことや、国内外の株価上昇が収益を押し上げた。
6月末時点の運用資産額は254兆7027億円。市場運用を始めた2001年度からの累積収益額は162兆7708億円となり、いずれも過去最高を更新した。
GPIFはリスクを抑えるため、積立金を四つの資産(国内外の株式と債券)に分散して運用している。