航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)の周辺住民178人が航空機の騒音で健康被害が出たとして、夜間・早朝などの飛行差し止めと損害賠償を国に求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部は2日、国に計約1億2300万円の賠償を命じた一審宮崎地裁判決よりも賠償額を増額した上で、飛行差し止めを認めなかった。弁護団によると、新たな賠償額は約2億2440万円。
原告側は午後5時~午前8時と、昼間でも「うるささ指数(W値)」が75以上の場合は、飛行を差し止めるよう訴えていた。原告側弁護団は2日、飛行差し止めを求め、上告する方針を示した。