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パレスチナ人は屈しない 競泳タラジ、五輪で示す

共同通信 2024年8月3日 7時20分

 【パリ共同】パリ五輪競泳女子200メートル個人メドレーに2日出場したパレスチナ代表のバレリーローズ・タラジ(24)は「パレスチナ人は屈しない。五輪出場は世界にそれを示す機会となった」と力強く語った。予選は通過できなかったが「パレスチナ人のため」次の世界大会出場を目指して練習に励むと誓った。

 米シカゴ生まれ。祖父がパレスチナ自治区ガザ出身だ。3歳で水泳を始め、五輪出場は子どもの時からの夢だった。イスラエル軍の攻撃が続くガザには親戚が今も住む。

 五輪直前の7月にイスラエルが占領するヨルダン川西岸を訪ね「心が痛んだ」という。「私は毎日好きなことができる。パレスチナの人々にはそれが不可能だ」。西岸ではユダヤ人入植者によるパレスチナ人への暴力も絶えない。

 2日は出場直前に水着が破け、トイレで緊急措置を施してしのいだ。帽子は発注ミスでパレスチナの旗がプリントされておらず、代わりに左腕に旗を描いた。「パレスチナ人はつまずいても決してひるまない。私にもその血が流れている」と自負する。

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