【パリ共同】パリ五輪のアーチェリーで韓国が圧倒的な強さを見せている。女子団体は1988年ソウル大会からの10連覇を達成。男子団体も優勝し、2日には混合団体、3日は女子個人も制した。急速な少子化で運動部のある学校が減る中でも、アーチェリーをする子どもは増え、厚い選手層が支える。
パリ中心部アンバリッド(廃兵院)前のアーチェリー会場には、韓国ファンが多く「大韓民国」コールが響く。韓国でアーチェリーに対する一般の注目度は五輪のような大きな大会の時以外はそれほど高くない。しかし韓国メディアによると、競技する小中高校の児童生徒は2015年の約1400人から今年は約1600人にまで増えた。
2日の混合団体に出場した金優鎮(32)は16年のリオ五輪、21年の東京五輪に続く金メダル。試合後、韓国の強さの理由について「小学校から大学、実業チームまで全ての選手が成長し続けられる体制が整っている」と語った。他にも、韓国は五輪会場そっくりの練習場を国内に設けてトレーニングするといった徹底ぶりが有名だ。