京都市下京区の真宗大谷派本山・東本願寺で4日、僧侶になるための儀式「得度式」があった。全国から集まった夏休み中の小学生らが、大人に交じってお坊さんに仲間入りした。通年で行われる式のうち、8月にある2回は子どもの参加が多いことで知られる。
白い衣装の子どもたちは数珠を手に緊張した面持ちで式に向かった。頭にかみそりを当てる「剃刀の儀」の後、僧侶が身に着ける「墨袈裟」と法名が与えられた。
長野県小諸市から参加した小学4年西田祐栄さん(10)は「人の役に立つお坊さんになりたい」と寺を通じてコメントした。
浄土真宗の宗祖親鸞が得度した年齢の伝承にちなみ、男女とも満9歳から参加できる。