広島の被爆者団体の代表者らは6日、広島市のホテルで岸田文雄首相と面会し、来年開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議にオブザーバー参加するよう要望した。岸田首相は「核のない世界に向けて前進したい」と述べるにとどめた。
広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長(82)は岸田首相に「来年の会議に参加してほしい」と求めた。その上で「原爆を投下した米国と投下された日本が一緒に条約に署名、批准もしてほしい」と訴えた。
県被団協の佐久間邦彦理事長(79)も「核の使用を示唆する国、例えばロシアやイスラエルもあり、いつ使われるかもしれない」と危機感を示し、被爆国として会議への参加を要望した。