金融庁の井藤英樹長官(59)は7日までに共同通信のインタビューに応じ、人口減少で厳しい経営環境が続く地方銀行について「規模の利益を探すのも一つの道だ」と述べ、再編が選択肢に入ると指摘した。日銀の追加利上げの影響は「個々のビジネスモデルによってさまざまだ」として、経営監視に力を入れる方針を示した。
金利上昇に伴って銀行の貸出金の利回りが改善すれば、より規模が大きいほど利益を生み出しやすい。一方、返済負担に苦しむ中小企業の資金繰り悪化も想定される。
井藤氏は、企業の成長性を重視した融資の拡大を通じ、地方銀行が地域経済の変革を促す重要性に言及した。