財務省の三村淳財務官が7日、東京都内で国際金融情勢をテーマに講演した。最近の東京株式市場や外国為替相場の急変動に関して「日本経済が緩やかに成長するという見通しは変わっていない」との考えを示し「冷静に何が起きているのかを見極める必要がある」と強調した。
経済メディア「日経ビジネス」のイベントに登壇した。三村氏は6月の実質賃金が前年同月比で27カ月ぶりにプラスに転じたことや、企業の設備投資の拡大を引き合いに出し、実体経済の堅調さを指摘した。
国際金融を巡る日本の優先課題としてはロシアの侵攻を受けるウクライナの支援や、国内外のサプライチェーン(供給網)の強化を挙げた。