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南海トラフ、気象庁が初注意情報 広範囲想定、宮崎で震度6弱

共同通信 2024年8月8日 20時13分

 気象庁は8日、南海トラフ巨大地震の臨時情報で「南海トラフ巨大地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっている」として注意情報を出した。午後4時43分ごろ、宮崎県南部で震度6弱の地震があり、調査していた。最大規模の地震が発生した場合、関東から九州にかけての広範囲で強い揺れ、関東から沖縄にかけての太平洋沿岸で高い津波が想定されるとして、注意を呼びかけた。

 臨時情報は「南海トラフ地震に関連する情報」(臨時)として、2017年11月に運用が始まった。19年に「南海トラフ地震臨時情報」と名称が変わり、現在の基準に改定されている。臨時情報が発表されるのは今回の地震が初めてとなった。

 気象庁によると、震度6弱の地震の震源地は日向灘で、震源の深さは約30キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.1と推定される。

 気象庁は地震と南海トラフ地震との関連調査のため、有識者で構成する評価検討会を臨時開催。高知、愛媛、大分、宮崎、鹿児島の各県に津波注意報を出した他、今後1週間程度、震度6弱程度の地震に注意するよう呼びかけた。

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