自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた安倍派事務局長で会計責任者の松本淳一郎被告(76)の公判が9日、東京地裁であり、検察側は禁錮3年を求刑した。
被告は5月の初公判で起訴内容を大筋で認めた。6月の第2回公判の被告人質問では、22年4月に一度中止されたパーティー券の販売ノルマ超過分を議員側へ還流する運用が、同8月に開かれた幹部議員4人の協議で再開が決まったと明らかにしていた。
起訴状によると、18~22年分の政治団体「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金収支報告書に、収入と支出を計約13億5千万円少なく記入したとしている。