【パリ共同】パリ五輪第15日の9日、新競技のブレイキンで女子の湯浅亜実(25)=ダンサー名・AMI=が金メダルに輝いた。レスリングで男子フリースタイル57キロ級の樋口黎(28)=ミキハウス=と女子57キロ級の桜井つぐみ(22)=育英大助手=も初優勝した。
日本勢が今大会で獲得した金メダルは計16個。競技2日を残し、2004年アテネ大会に並んで海外開催の五輪では最多となった。
湯浅は音楽に合わせ即興のダンスで対戦する五輪初実施の競技を制した。樋口は2位だった16年リオデジャネイロ大会に続く表彰台で、男子フリーの最軽量級制覇は36年ぶり。桜井は中量級で4連覇の伊調馨、2連覇した金城梨紗子の系譜を継ぐ優勝を遂げた。
陸上の男子400メートルリレー決勝で日本は5位。ゴルフ女子は第3ラウンドを終え、山下美夢有(23)はトップと2打差の3位に浮上した。
湯浅亜実の話 本当だったら泣きたいくらいうれしいはずなんだけど、まだ実感できていない。ちょっと、ふわふわという感じ。いかに自分らしさを出せるかを考えて練習してきた。いい意味でプレッシャーを全く感じていなかった。
樋口黎の話 簡単な道のりではなかった。たくさん負けて(東京五輪の予選で)計量失格もして、たくさんの挫折と絶望を味わってきた。支えてくれるコーチであったり仲間であったり、本当にたくさんの人のおかげで取れた金メダル。自分が世界で一番強いと思い、応援してくれる方々もいた。それに応えられて本当に良かった。
桜井つぐみの話 今まで頑張ってきて本当に良かった。決勝は自信がある技を中心に勝ち切れた。日本の国旗を持っている方がたくさんいて、すごくうれしい気持ちだった。
桐生祥秀の話 メダルを狙っていたので悔しい。今は(サニブラウン)ハキーム君に頼っているところがある。置いていかれないように、ハキーム君としっかり個人でも勝負できるようにならないといけない。
山下美夢有の話 ショットが安定していて、後半に決めたいパットを決めることができたので良かった。いい距離のバーディーパットが入ってくれて、いい流れでラウンドすることができた。