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日航機墜落39年で遺族登山 520人犠牲、空の安全願う

共同通信 2024年8月12日 11時7分

 520人が亡くなった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から39年となった12日、遺族や日航社長らが群馬県上野村にある現場の「御巣鷹の尾根」に登山した。墓標や墜落地点に立つ「昇魂之碑」で犠牲者を追悼。日差しが照りつける中、一歩一歩を踏みしめ、手を合わせた。

 単独の航空事故としての死者数は現在でも世界最悪。歌手の坂本九さん=当時(43)=が亡くなったことでも知られる。

 事故で亡くなった加藤博幸さん=当時(21)=のおいで会社員の小林隼也さん(34)=東京都=は「高齢で来られない遺族も増えているので、登山することで次世代に事故の記憶を引き継ぎたい」と語った。背には、博幸さんの父で小林さんの祖父加藤留男さん=2002年に69歳で死去=が慰霊登山に使っていたリュック。「祖父と一緒に来ていると思う」

 昨年に続き、普段は電波が通じにくい山中でも通信できるよう、KDDI(au)が臨時基地局を設置した。

 今年1月には、羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突し、海保機の5人が犠牲となる事故が起きた。

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