【ワシントン共同】米政府は、9月の自民党総裁選に出馬せず退陣する岸田文雄首相について「バイデン大統領と強固な信頼を築いた」(国務省関係者)とし、日本の防衛力強化に積極的に取り組んだことを高く評価している。首相が代わっても日米同盟の重要性は不変だと認識。中国との戦略的競争を続ける上で、次期首相の対中政策に注目する。
岸田氏は昨年8月の日米韓首脳会談や今年4月の日米比首脳会談などで、バイデン政権の中国包囲網構築に全面的に協力してきた。エマニュエル駐日大使はX(旧ツイッター)に「米国の真の友人」と投稿し、同盟の新時代を切り開いたと功績をたたえた。