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終戦の日、各地で戦争体験伝承 「被害、身近に感じて」

共同通信 2024年8月15日 19時3分

 終戦の日は全国各地で戦争体験を伝える催しが開かれた。「火の海と化し、すさまじい光景だった」。前橋市では535人が犠牲になった1945年8月の前橋空襲の体験記朗読会があり、主催した舞台俳優の中村ひろみさん(60)は「近所であった被害を生の声で聞き、戦争体験を身近に感じてほしい」と語った。

 朗読会に参加した前橋市の契約社員井上哲さん(65)は、亡き母から空襲の詳しい話は聞けずじまいだったといい「今後も朗読を続け、戦争を知らない世代に伝えてもらいたい」と願った。

 JR札幌駅周辺の地下通路ではパネル展のほか、原爆や空襲の伝承者による講話のイベントが催された。被爆者の話を基に広島市の高校生が描いた絵などを見た札幌市の主婦坂本奈央さん(36)は「小学1年の息子に戦争の悲惨さを教えたい」と話した。

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