気象庁が南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表した翌日の9日、全国の小売店でミネラルウオーターの推計売上高が前年の同時期に比べ2.0倍に上ったことが19日、市場調査会社インテージ(東京)の集計で分かった。缶詰やトイレットペーパーなども大幅に増加。地震発生に備えた買い置きが一気に広がったとみられ、平時の備蓄が不十分だった可能性がある。
同社がスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどの販売時点情報管理データを分析した。飲料水の伸びは南海トラフの被害想定地域で大きく、四国が4.3倍、東海が3.0倍、近畿が2.5倍、九州が2.4倍だった。北海道や東北は前年を下回った。