【ベルリン共同】半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は20日、欧州初となるドイツ東部ドレスデンの工場の着工式典を開いた。出席したドイツのショルツ首相は「半導体の供給を他国に依存してはならない。生産能力を欧州とドイツで拡大させることが重要だ」と述べ、期待を示した。
式典にはTSMCの魏哲家会長兼CEOも参列。工場は2027年末までの稼働を目指し、車載向けなどの回路線幅12~28ナノメートル相当の半導体を製造する。数千人の雇用創出も見込まれているという。
TSMCは昨年8月、工場の建設を発表。総投資額は約100億ユーロ(約1兆6千億円)。