【ニューデリー共同】岸田文雄首相の後任を選ぶ自民党総裁選を巡り、インド訪問中の上川陽子外相(71)は20日(日本時間21日未明)、首都ニューデリーで記者団の取材に応じ、立候補への意欲に重ねて言及した。「総裁選は国民と意見を交わす絶好のチャンスだ。私自身の身を置くことを決断した」と述べた。解散方針を決めた岸田派に所属するが、同じ岸田派の林芳正官房長官(63)も27日に出馬表明する方向で準備している。上川氏にとっては推薦人20人の確保が課題となる。
総裁選は9月12日告示―27日投開票で実施される。派閥裏金事件などで失った政治の信頼の回復が問われる。立憲民主党代表選も同時期の9月7日告示―23日投開票。
総裁選は11人が出馬をうかがう混戦模様で、推薦人確保が壁となりそうだ。閣内からも上川、林両氏の他に高市早苗経済安全保障担当相(63)、河野太郎デジタル相(61)、斎藤健経済産業相(65)が意欲を見せている。
小林鷹之前経済安保相(49)は21日午前、首相を官邸に訪ね、出馬決意を伝えた。