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仙台市、ひきこもり状態4千人 新型コロナ、大震災の影響も

共同通信 2024年8月21日 17時16分

 仙台市がひきこもりの実態を把握しようと約40万世帯を対象に調査した結果、4千人近くがひきこもり状態であることが分かった。30~50代の働き盛り世代が半数を超え、ひきこもりの期間は「10年以上」が27.1%と最多。ひきこもりのきっかけとして、新型コロナウイルス感染拡大や東日本大震災の影響などを挙げた。市は今後、支援拡充に向けた施策に生かす。

 昨年8月から今年3月にかけて15~64歳の人がいる全世帯に調査票を配り、8.3%の約3万4千世帯から回答を得た。「仕事や学校などに行かず、家族以外との交流がほとんどない」状態をひきこもり状態と位置付け。こうした人がいるのは3325世帯で、該当者は3956人に上った。

 年齢層で最も多いのは50代の18.1%。40代が17.2%、30代が16.2%と続く。20歳未満は9.4%だった。

 きっかけを複数回答で尋ねると、不登校(21.9%)や職場でのトラブル(20.1%)が上位に。新型コロナの流行(11.8%)や東日本大震災の影響(4.8%)もあった。

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