演技指導を名目に俳優の女性2人に性行為をしたとして、準強姦の罪に問われた映画監督で会社役員の榊英雄被告（54）は21日、東京地裁の第2回公判で「監督としての影響力は使っていない」として無罪を主張した。
被告は5月の初公判で認否を留保。この日の公判では、事実関係をおおむね認めた上で、女性が抵抗できない状態ではなかったと述べた。
検察側は冒頭陳述で、被告が手がけたドラマで知り合った女性に対し「覚悟があるのなら、何でもやれるよな」などと迫り、都内のホテルで性行為に及んだと指摘した。
起訴状によると2015年と16年に別の当時20代女性に、映画監督としての立場を使って性行為を強要したとされる。