【エルサレム、ワシントン共同】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で、イスラエルのネタニヤフ首相がガザ・エジプト境界からの軍撤収に応じたとの報道があり、イスラエル首相府は21日、これを否定した。駐留を続けるとの主張を譲らない姿勢を改めて示した。バイデン米大統領はネタニヤフ氏と電話会談し、一刻も早い妥結を促した。
交渉ではイスラエル軍が掌握したガザ・エジプト境界地帯の管理が争点の一つ。軍のガザ完全撤収を求めるイスラム組織ハマスは反発している。双方の駆け引きが続いており、境界の管理権は週内に仲介国エジプトで開かれる高官協議の主要議題になる。
バイデン氏は電話会談でネタニヤフ氏に対し、態度を軟化させるよう促したとみられる。
この日の電話会談には、ハリス米副大統領も加わった。