パナソニックホールディングス傘下でIT事業を手がけるパナソニックコネクトが優秀な人材を確保するため、労働環境や休暇制度の拡充に取り組んでいる。5連休を取ることができない社員が一定数以上いた場合は役員報酬を減額する制度を設けるなど組織風土の改革を進めている。
決まった席を設けない「フリーアドレス制」の導入や社長室の廃止、服装の自由化などをすでに実施しており、2025年春に初任給の一律支給を試験的に見直す。学生時代の起業経験など、入社直後から活躍が期待される社員には最適なポジションを用意し、給与を引き上げる。
23年4月から仕事の内容や役割に応じて処遇する「ジョブ型」雇用を導入しており、20代でも能力があれば課長級のポストに採用。この方針を新入社員にも広げ、意欲ある学生の獲得につなげる。本格導入は26年春からの予定で、IT関連の国家資格を所持していることや、インターンシップでの活動も評価の対象になるという。
仕事の効率を上げるため、休暇の取得も重視する。