【ワシントン共同】米国のシンクタンク、新米国安全保障センター(CNAS)は今月の報告書で、米国は核戦力を急速に増強する中国がもたらす脅威への備えが不十分だと警鐘を鳴らした。中距離核戦力を強化するため、核弾頭を搭載した対艦兵器の開発を進めるべきだと米政府に提言。核兵器が使われた場合の対応を日本やオーストラリアと詳細に協議しておくよう求めた。
6日に公表した報告書は、台湾を巡る米中対立が長期化した場合、非戦略核兵器の使用が中国にとって「魅力的」になるとし、米国にとって対応が困難な状況が生まれると指摘。核による威圧を阻止するために必要な中距離核戦力が米国には不足していると危惧した。