日本各地に実在する映画館の写真や住所を無断使用し、架空の映画祭への出品を募るサイトが複数確認されたことが23日、関係者への取材で分かった。応募料をだまし取る詐欺の可能性もあるとして、各映画館は注意を呼びかけている。
名古屋市のミニシアター「シネマスコーレ」は、「名古屋国際映画祭」を名乗るサイトに外観や舞台あいさつの写真を使われたほか、住所が掲載された。機械翻訳されたような日本語が使われ、架空の創設者の経歴や理念が紹介されていた。
22日に応募に関する問い合わせがあり発覚。サイトは既に削除された。大阪市の「シネ・ヌーヴォ」、広島市の「イオンシネマ広島」も同様の被害を受けた。