週明け26日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで急伸し、一時1ドル=143円45銭を付けた。約3週間ぶりの円高ドル安水準となった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が9月に利下げすると事実上明言した一方、日銀の植田和男総裁は追加利上げの時期を探る方針を強調。投資家が日米の金利差縮小を見込み、円買いドル売りの動きを強めた。
FRBは長引く物価高対策で高い金利水準を維持し、日銀は景気を下支えするために大規模な金融緩和策を続けてきた。円に対して投資に有利なドルが買われてきたが、日米の金融政策が異なる方向に進むことが明確になり、一方的な円安ドル高の修正が進む可能性がある。