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世界のソニーグループ、始まりは町工場から 革新的製品を次々世に【経済トレンド】

共同通信 2024年8月28日 7時7分

 知らぬ人はいない世界的企業のソニーグループも、始まりは町工場だった。創業者の井深大と盛田昭夫らが1946年、東京都で東京通信工業を設立したのがルーツだ。技術開発の井深、経営の盛田の役割分担で、革新的な製品を次々と世に送り出し、町工場から世界的な企業へと発展した。(共同通信=出井隆裕記者)

 1955年に日本初のトランジスタラジオの販売を開始。当時は真空管を使った大型が主流だったが、持ち運びのできる小型化に成功し、国内外で爆発的に売れた。1958年にブランド名のソニーへの社名変更に踏み切った。

 その後、映像・音響関連の製品に軸足を置きつつ、音楽や金融事業に進出。1979年の携帯音楽プレーヤー、ウォークマンの発売では音楽鑑賞の概念を変えた。1994年に売り出した家庭用ゲーム機、プレイステーションも大ヒットした。売上高の半分超はゲームと音楽、映画事業が稼ぐ。

 2021年にはソニーグループに社名を変更した。家電とゲーム、半導体、金融、音楽、映画の6事業会社を横断管理する体制に改めた。ホンダと共同で電気自動車(EV)の開発などを行う新会社も設立し、2025年に初めてのEVの先行受注を始める。

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