厚生労働省の2022年国民健康・栄養調査で、たばこを習慣的に吸っている20歳以上の男女の割合は14.8%だったことが28日、分かった。前回19年調査(16.7%)を下回り、03年に現行の設問になって以降の過去最低を更新した。
政府の健康づくり計画「健康日本21(第2次)」で定めた22年度の目標値12%には達していないため、厚労省担当者は「啓発を通じ、喫煙をやめたい人のモチベーションを保てるようにしたい」としている。
20歳以上の喫煙率の男女別は、男性24.8%(前回比2.3ポイント減)、女性6.2%(1.4ポイント減)で、いずれも過去最低となった。
受動喫煙の機会がある人の割合も調査。改正健康増進法の施行が影響したとみられ、場所別では前回19年に比べ、飲食店は半減の14.8%、遊技場は3分の1程度の8.3%となった。一方、高かったのは路上23.6%(3.5ポイント減)や職場18.7%(7.4ポイント減)だった。
調査は22年11、12月に実施し、全国の約2900世帯から回答を得た。