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台風10号停滞、記録的大雨 西―東日本で災害厳戒、交通乱れ

共同通信 2024年8月30日 12時39分

 台風10号は30日、九州からゆっくりとした速さで東へ進んだ。西日本から東日本の広範囲で、台風本体の発達した雨雲や、台風から離れた場所でも太平洋側を中心に暖かく湿った空気の影響で記録的大雨が続いている。31日にかけ四国、近畿、東海で線状降水帯が発生する可能性がある。

 総務省消防庁の30日午前8時現在のまとめでは、死者は愛知県蒲郡市の土砂崩れの3人。ほかにも各地で台風による影響とみられる死者が確認されている。九州7県では計94人がけがをした。東海道新幹線が始発段階で、全線が見合わせとなるなど大きく混乱した。緊急安全確保や避難指示が各地で出た。

 これまでに大雨が降った地域では、土砂災害や河川氾濫の危険性が高まっている。気象庁は、土砂災害や浸水、河川の増水・氾濫、暴風、高波に厳重警戒を呼びかけた。

 東海道新幹線は三島―名古屋間で計画運休。運転予定としていた東京―三島間は終日の運転見合わせとなり、名古屋―新大阪間は始発から一時見合わせた。山陽新幹線は広島―博多間が計画運休。九州新幹線は全線で終日見合わせる。

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