札幌・ススキノのホテルで昨年7月、男性＝当時（62）＝が殺害され頭部が切断された事件で、殺人罪などで起訴された田村瑠奈被告（30）の母親で、死体遺棄と同損壊のほう助罪に問われた浩子被告（61）の第3回公判が30日、札幌地裁であった。検察側は証拠調べで、浩子被告が事件当日、夫の精神科医修被告（60）＝殺人ほう助罪などで起訴＝に「車のGPSの記録は残りますか」とのメッセージを送信していたと説明した。
修被告は殺人ほう助罪などで起訴された。30日の公判に証人として出廷し、前回に続き尋問を受ける予定だったが、体調不良のため延期された。
検察側は、メッセージはLINE（ライン）で送られ、その後削除されたと指摘。修被告が事件前に「ハイターで指紋は消せる」「スーツケース耐荷重100キロ」などと検索していたことも明らかにした。
これまで弁護人は「頭部を自宅に置き続ける許可を求められたことはなく、容認する発言をしたこともない」などとし、無罪を主張している。