クマによる人身被害が昨年度全国最多だった秋田県は2日、市街地などで襲われけがを負った住民に見舞金を出す方針を明らかにした。人身被害には10万円、失明など重度の被害には20万円で、死亡の場合は遺族に30万円を支給。関連費用を盛り込んだ2024年度一般会計の補正予算案を9日開会の県議会に提出する。
県によると、市町村がクマ被害の見舞金を出す例はあるが、都道府県レベルで支給するのは全国でも珍しい。
対象は人の生活圏で突発的に襲われ被害に遭ったケース。入山禁止地域などに立ち入って被害に遭った場合は原則として対象外とするが、山林での仕事に従事する住民もおり、個別事情を勘案して判断する。