13日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで急伸し、一時1ドル=140円65銭を付けた。2023年12月下旬以来、約8カ月半ぶりの円高ドル安水準となり、年初来高値を更新した。米国の景気悪化への懸念が再燃し、米連邦準備制度理事会が来週の会合で大幅な利下げを決定するとの観測が高まって、円買いドル売りが膨らんだ。
日銀の審議委員が今週相次いで利上げに前向きな姿勢を示しており、日米の金利差が縮小するとの見方が改めて材料視された。13日の日経平均株価が下落したことも投資家心理を冷やし、比較的リスクが低いとされる円の買いを促した。市場では「海外勢が積極的に円買いに走った」との声が聞かれた。