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知床観光船事故、社長逮捕 業務上過失致死容疑など、海保

共同通信 2024年9月18日 16時33分

 北海道・知床沖で2022年4月、観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没し20人が死亡、6人が行方不明となった事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は18日、安全確保義務を怠ったとして、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで運航会社「知床遊覧船」の社長桂田精一容疑者(61)=斜里町=を逮捕した。

 1管は、逮捕に踏み切った理由を「証拠隠滅の可能性が排除しきれないと判断した」と説明。発生から約2年5カ月後となったことについては「気象データの分析など証拠を丹念に積み重ねる必要があった」とした。

 沈没の原因は、気象が悪化して船体が繰り返し揺られ、かぶった波が船首付近のハッチから船内に入り、機関室などが海水で満たされたことだとした。認否は明らかにしていない。

 逮捕容疑は22年4月23日、運航管理者として出港を見合わせたり航行継続を中止したりするなど安全を確保する義務を怠り、カズワンを沈没させて乗客乗員計26人を死亡させた疑い。

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