東北新幹線の東京行きはやぶさ・こまち6号が走行中に連結が外れ緊急停車したトラブルで、JR東日本は19日、連結して運行する全96編成を緊急点検すると明らかにした。連結器の外観に異常はなく、同社は原因究明を進める。異なる編成同士を連結して運行するのはJR東だけで、走行中に外れて分離したのは初めて。東北新幹線は午後に運転を再開、約4万5千人に影響した。
JR東によると、盛岡発はやぶさ6号(10両編成)と秋田発こまち6号(7両編成)は午前7時35分ごろに盛岡駅で併合し、午前8時10分ごろ、古川(宮城県大崎市)―仙台間で連結が走行中に外れた。列車は時速約315キロで走っていたが非常ブレーキが自動でかかり、古川駅から約6キロ地点の高架上で緊急停車した。脱線はしておらず、約320人の乗客にけが人や体調不良になった人はいなかった。はやぶさから約300メートル後方にこまちが停車した。
JR東はそれぞれの車両を仙台駅まで移動させて乗客を降ろした後、近くの車両基地へ移した。JR東は「多くのお客さまにご迷惑をかけ深くおわびする」とのコメントを発表した。