【ニューヨーク共同】岸田文雄首相は22日、米ニューヨークの国連本部で開かれた未来サミットで演説した。ウクライナ侵攻を続けるロシアや、覇権主義的な行動を強める中国を念頭に、平和で自由な世界の実現には「法の支配」の貫徹が必要だと訴えた。日本が常任理事国入りを目指す国連安全保障理事会改革に関し「具体的な行動を進めるべきだ」と要請した。
世界が歴史の転換点にある中、多様な価値観を持つ国々が共に行動するには根本的な指針が必要だとして「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序こそが持続的な開発を可能にし、繁栄をもたらす」と主張。この認識は昨年5月のG7広島サミットの際、各国首脳と一致したと強調した。