パワハラなどの疑惑告発文書問題を巡り兵庫県議会で不信任決議を受けた斎藤元彦知事が26日、県庁で記者会見し、30日付で自動失職し、出直し選挙に出馬すると表明した。議会解散は選ばなかった。「対応に至らなさがあった」とした一方「改革を止めるわけにはいかない。まだ仕事を続けたいとの思いで出直したい」と述べた。県政混乱を招いた一連の問題はトップの失職に発展。失職後50日以内に知事選が行われるが、斎藤氏が支持を得られるか不透明だ。
不信任決議は議会開会日の19日に全会一致で可決。10日以内に辞職・失職か議会解散を迫られていた。斎藤氏は会見で「解散は私の中で最初からなかった。私の対応が問題視され、自ら信を問うのが大事だ」と説明。出直し選で政党推薦を求めない考えを示した。
各会派は既に知事選の候補者選びに動き出し、前回斎藤氏を支えた自民党と維新の会は独自候補の擁立を検討している。
斎藤氏が自動失職後の知事選で再選した場合は、公選法の規定で新たな任期は4年となる。