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パンダのカップルとお別れ 上野で最終観覧、29日に中国へ

共同通信 2024年9月28日 9時47分

 中国に返還される上野動物園(東京都台東区)のジャイアントパンダのつがい、雄リーリーと雌シンシン=いずれも19歳=が28日、最終観覧日を迎え、午前10時半の観覧開始前から、別れを惜しむファンらが長蛇の列をつくった。2頭は29日、四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センターに運ばれる。

 横浜市の主婦(55)は「まだ日本にいてくれると思っていたので、寂しくてたまらない。中国で元気に楽しく過ごしてほしい」と話した。

 2頭は四川省で2005年に生まれ、11年2月に繁殖研究目的の貸与で上野動物園に来た。直後の3月に起きた東日本大震災による休園を経て4月に公開。17年に雌シャンシャンが、21年に双子の雄シャオシャオと雌レイレイが誕生した。シャンシャンは23年2月に返還されており、園のパンダは双子だけになる。

 都によると、リーリーとシンシンは高齢期に差しかかり、近年は高血圧などの症状が出始め投薬治療をしていた。日中の専門家で協議し、移動可能な健康状態のうちに帰国させて治療するのが望ましいと判断した。

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