【西帰浦共同】日中韓の環境相会合は29日、韓国南部済州島の西帰浦で全体会合を開いた。日本からは伊藤信太郎環境相が出席。中国の黄潤秋生態環境相、韓国の金ワン燮環境相と、世界的に深刻化するプラスチックごみ汚染など環境問題での協力を協議し、共同声明を採択する。
会談では黄氏が東京電力福島第1原発の処理水モニタリングの徹底などを要求。伊藤氏は、中国が「核汚染水」との表現を使っているとして遺憾を表明し「十分に浄化、希釈され人や環境への影響はない」と反論した。
プラごみ問題を巡っては、汚染を規制する条約案の合意を目指す政府間交渉委員会が11~12月に韓国で開かれるのを前に協力を確認した。