石破茂自民党総裁は30日午後、次期首相として衆院選を10月27日投開票の日程で実施すると表明する。党幹部が明らかにした。9日に衆院を解散する意向で、公示は15日となる。表明に先立ち自民は党本部で臨時総務会を開いた。幹事長に森山裕総務会長(79)を充てるなど党四役人事を正式決定。政調会長に起用される小野寺五典元防衛相(64)が総務会後に公約づくりに着手するなど選挙準備を加速させる。
石破氏は総務会後、公明党の石井啓一代表との党首会談に臨み、連立政権樹立の合意文書に署名する。
幹事長、政調会長以外の党四役人事では総務会長に鈴木俊一財務相(71)、選対委員長に小泉進次郎元環境相(43)を起用する。党内基盤の弱い石破氏は党運営を安定させるため、菅義偉前首相(75)を副総裁、麻生太郎副総裁(84)を最高顧問に充てる。
このほか、党役員では国対委員長に坂本哲志農相(73)、幹事長代行に福田達夫元総務会長(57)を据え、組織運動本部長には小渕優子選対委員長(50)が再登板する。