経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数速報(2020年=100、季節調整済み)は前月と比べて3.3%下がり、99.7だった。低下は2カ月ぶり。8月下旬の台風接近に伴い、自動車など幅広い業種の工場で稼働を停止したことが響いた。基調判断は「一進一退」で据え置いた。
業種別では、全15業種のうち、自動車や電気・情報通信機械、生産用機械など12業種で低下。自動車の他に、海外需要の低下による半導体製造装置の生産減少も影響した。自動車を除く輸送機械や電子部品・デバイスなど3業種は上昇した。
先行きは自動車などの生産増加を背景に9月が2.0%上昇、10月が6.1%上昇と見込んだ。